「やはり」というか「ついに」というか…日本代表MF香川真司(25)が所属するマンチェスター・ユナイテッドのデービッド・モイズ監督(50)が今季最終戦を待たずに解任された。名将アレックス・ファーガソン前監督(72)から後任に指名されて臨んだ今季は、無冠どころかワースト記録樹立のオンパレード。冷遇され続けた香川も監督交代で再浮上のチャンスを得る可能性が高い。クラブ側は無能指揮官よりも「チームの宝」を選んだ形だ。
マンUは20日にエバートンに0―2で敗れ、19季ぶりに来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位以内に入れないことが確定。今季の欧州CL、リーグ杯、FA杯もすでに敗退しており、6年契約を結んでいたモイズ監督は無冠という大失態を演じた。
モイズ監督の“無能”ぶりは、記録にも表れている。1992年のプレミアリーグ創設以来、最少勝ち点が確定。これまでの最少は2003―04シーズンなどの「75」だったが、今季はここまで「57」止まり。残り4試合全勝でも「69」にしかならない。さらに「負けてはいけない相手」に白星を献上したのも特徴的で、スウォンジーにホームで史上初の敗戦。ニューカッスルにホームで41季ぶり、ウェストブロミッジに35季ぶり、ストークにも29季ぶりに敗れた。モイズ監督の古巣のエバートンにも今季2敗したが、これも44季ぶりのことだった。
報道によればクラブ側は、MFライアン・ギグス(40)が暫定的に指揮を執り、オランダ代表のルイス・ファンハール監督(62)やドルトムント(ドイツ)のユルゲン・クロップ監督(46)らが後任候補としている。今季の不振がクラブの株価の大幅下落につながっており、これ以上損失を出さないためにも監督交代は不可避の状況だった。
モイズ監督就任後は出場機会が減った香川にとっても、大きなニュースだ。
21日の英「メトロ」紙には「今夏にアーセナルがマンUから獲得すべき選手」として香川の名前が挙げられたように、運動量豊富で流動的な連係と高い技術を持つ香川は、今や世界のクラブが欲しがる選手。もし今夏にも放出となれば、ライバルクラブの強化につながるだけでなく、香川に付随する日本などのスポンサーを失い、マンUは財政面でも打撃を受けかねない。
そうしたことを鑑みたオーナーサイドは、無能のモイズ監督よりも他からの評価が高く将来性がある香川をとったといっていい。もちろん、冷遇され続けた香川のパフォーマンス発揮の場が増えることが確実で、さらなるレベルアップも必至。
期待したいですね。
以上サッカー好きな内田でした。